
映画『ジェイコブス・ラダー』4Kレストア 公式サイト

TRAILER

INTRODUCTION
『羊たちの沈黙』と並ぶ、1990 年代のアメリカ映画で最初期に出現した最重要クラスの傑作。
今では破格のカルトムービーと認められているが、正当な評価が定着するのには時間が掛かった『ジェイコブス・ラダー』。監督は『ナインハーフ』や『危険な情事』などを手掛けたヒットメーカーとして 80 年代を駆け抜けたエイドリアン・ライン。難解だと皆が匙を投げていたブルース・ジョエル・ルービンの脚本を得て、ストーリーテラー&ヴィジュアリストとしての天才性を発揮した。主演は、撮影時 31 歳のティム・ロビンス。息子役を無垢な笑顔で演じるのは、なんと『ホーム・アローン』で大ブレイクの直前、撮影時 9 歳のマコーレー・カルキン。
STORY
ベトナム帰還兵のジェイコブは、今はニューヨーク の郵便局に勤め、同僚の恋人ジェジーと暮らしている。しかし最近になって、ベトナム戦争中に敵の襲撃を受けた凄惨な体験が悪夢となって蘇り、さらに身の回りに奇妙な出来事が次々と起こり始める。ベトナム時代の戦友もまた同じような悪夢や幻覚に悩まされていることを知り原因を探るジェイコブだったが、そこには驚愕の事実が待ち受けていた……。
監督:エイドリアン・ライン
出演:ティム・ロビンス、エリザベス・ペーニャ、ダニー・アイエロ、マット・クレイヴン、マコーレー・カルキン
1990 年|アメリカ|113 分|配給:Diggin'|提供:JAIHO
© 1990 STUDIOCANAL
STAFF & CAST
エイドリアン・ライン 監督
1941年イギリス生まれ。1980 年、ジョディ・フォスター主演の『フォクシー・レディ』で長編監督デビューを果たし、高い評価を得る。第2作目の『フラッシュダンス』(1983)は、音楽とダンス、華麗な映像を見事に融合させ世界的な大ヒットを記録し、第56回アカデミー賞で3部門にノミネートされ歌曲賞を受賞した。続くミッキー・ローク、キム・ベイシンガー主演の『ナインハーフ』(1985)は官能的な演出が賛否両論を巻き起こし、『危険な情事』(1987)は第60回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む6部門にノミネートされ、全世界で現在までに6億ドル以上の興収をあげる大ヒットを記録。1990年に発表した本作でまたも世界に衝撃を与え、第19回アボリアッツ・ファンタスティック映画祭で観客賞を受賞。その後も『幸福の条件』(1993)、『ロリータ』(1997)、『運命の女』(2002) 、『底知れぬ愛の闇』(2022)などの話題作を発表している。

ティム・ロビンス
1958年アメリカ生まれ。ケヴィン・コスナー主演の『さよならゲーム』(1988)で脚光を浴びる。ロバート・アルトマン監督の『ザ・プレイヤー』(1992)で第45回カンヌ国際映画祭 男優賞に輝き、その後もフランク・ダラボン監督の『ショーシャンクの空に』(1994)やミシェル・ゴンドリー監督の『ヒューマンネイチュア』(2001) 、マイケル・ウィンターボトム監督の『CODE46』(2003)など名匠たちの作品に数多く主演し、クリント・イーストウッド監督の『ミスティック・リバー』(2003)では第76回アカデミー賞と第61回ゴールデン・グローブ賞の助演男優賞など数多くの映画賞に輝いた。『ボブ★ ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』(1992)で監督業にも進出し、『デッドマン・ウォーキング』(1995)では第68回 アカデミー賞で監督賞にノミネートされ、当時パートナーであったスーザン・サランドンに主演女優賞をもたらした。

エリザベス・ペーニャ
1959年アメリカ生まれ。8歳まで両親の母国であるキューバで育つ。『タイムズ・スクエア』(1980)や『ビバリーヒルズ・バム』(1985)、『ラ★バンバ』(1987)、『ニューヨーク東8番街の奇跡』(1987)、『ブルースチール』(1990)などに出演し、TVシリーズ「ドラッグ・ウォーズ/麻薬戦争」(1990)や「弁護士シャノン」(1990)で高い評価を得る。ジョン・セイルズ監督の『真実の囁き』(1996)で第12回インディペンデント・スピリット賞 助演女優賞を受賞。その後も『アウトスペース』(1995)、『ラッシュアワー』(1998)、『彼女の恋からわかること』(2002)、『Mr.インクレディブル』(2004)(声の出演)、『トランスアメリカ』(2005)など多数の映画に出演。2014年、肝硬変のため55歳で死去した。

ダニー・アイエロ
1933年アメリカ生まれ。ロバート・デ・ニーロ主演の『バング・ザ・ドラム』(1973)で映画デビューし、『ゴッドファーザー PART II』(1974)や『摩天楼ブルース』(1979)、『アパッチ砦・ブロンクス』(1981)などで強烈な印象を残す。再びデ・ニーロと共演した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)では彼の名にちなんで「アイエロ」の役名を与えられた。『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)で第62回アカデミー賞と第47回ゴールデン・グローブの助演男優賞にノミネートされ、第15回LA批評家協会賞 助演男優賞を受賞。「ゴッドファーザー」のマリオ・プーゾ原作のTVシリーズ「ラストドン」(1997)では主演を務めた。2019年、感染症のため86歳で死去した。







